ご自宅で美味しいコーヒーを淹れるコツを紹介いたします。
技術的な紹介は、多くの情報が巷にあふれています。ここでは、美味しいコーヒーを自宅で末永く愉しんでいただくために、次のようなポイントも重要になってくると考えた上での紹介です。
①手軽にできること
「コーヒーが飲みたい!」と思った時に直ぐにコーヒーを淹れる事ができるような状態がよろしいのではないでしょうか。
大きいもの、手入れに手間がかかるものなど準備や片付けのことが頭に浮かんでしまって躊躇してしまう様では意味がありません。
②自分のペースでできること
準備から出来上がりまで、自分の日ごろの生活リズムに合ったペースで淹れる事が出来るような状態がよろしいのではないでしょうか。
コーヒーが早く出来上がって冷めてしまったり、逆に待ち時間が発生していまう様では精神衛生上もよろしくありません。
③安上がりなこと
お財布の中を意識しない必需品として許せる範囲で手に入るような価格で揃えられる環境がよろしいのではないでしょうか。
特定の部品や消耗品を買わないとコーヒーが飲めないシステムですと、一杯当たりの価格が高くなる傾向があります。
以上のポイントを踏まえて考えますと、お勧めはペーパードリップです。
現状、身近で広く一般的に使われている淹れ方です。器具やペーパーもそれほど苦労なく揃える事ができます。
・1杯(カップ)の分量
ここでは、1杯約120cc といたします。
・粉の分量
目安は「杯数×10g+5g」です。
お好みに応じて調整してみてください。
①ペーパーフィルターの準備
ペーパーフィルターの底面と側面にあるシール部分を折り曲げます。折り曲げる方向は、それぞれ違った向きにします。
②ドリッパーへのセット
ペーパーフィルターをドリッパーにセットします。
ドリッパーは、穴が1つのものと複数個のものがあります。単純に穴が多いほど抽出速度が速くなります。抽出速度が速いとお湯の投入の仕方にもよりますが、薄めの味わいになります。抽出速度を調整するためにペーパーを重ねて使うことも有効です。
そしてペーパー全体をお湯で湿らせます。(この部分は面倒であれば省略しても可ですが、ドリッパーとペーパーの間に余計な隙間を持たせないためにも有効です。)
③粉の投入
コーヒーの粉をフィルターに入れて、少しゆすりながら表面を平らになるようにします。
④お湯の投入(第1投)
沸騰からひと呼吸おいたお湯を粉全体に湿る程度注ぎ、20秒ほど蒸らします。
全体が湿る程が難しいところです。②で予めペーパーを湿らせている場合には、少しコーヒーが落ちて来るぐらいまでお湯を注ぐ感じです。
⑤お湯の投入(第2投)
中心から外側に「の」の字を書くように500円玉位の円を描くように注ぎます。 注ぐ量は、いっぺんに必要分全てではなく、お湯を粉に落としたときにゆっくりと泡が盛り上がって来る程度にします。
注ぐ量を多くする(速くする)と火山噴火のように泡が盛り上がってきます。更に多いと粉がお湯浸し状態になってしまいまい、雑味を感じてしまうかもしれません。
⑥仕上げ
お湯は人数分出来るまでお湯を注ぎ続け、必要分コーヒーが落ちたら、ドリッパーにお湯が残っているうちにサーバから外します。
多くの量を落とした場合、落とし始めと終わりに濃さの差がありますので、スプーンなどで軽くかき混ぜて出来上がりです。